リアル「ニュー・シネマ・パラダイス」

映画『ニュー・シネマ・パラダイス』
出演:フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルバトーレ・カシオ 
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ


私の思い出話です。
昔、私が住んでいた実家から200mほど離れた場所に、『浦添(うらそえ)オリオン座』という映画館がありました。座席数300席のこぢんまりした映画館です。地元の人からも親しまれ、映画「JAWS」公開のさいには映画館の前に50メートル以上の行列ができていました。

私はこの映画館で多くの映画を観ました。「JAWS」「ラッシー 」「がんばれベアーズ」「グローイングアップ」「ポリスアカデミー」「ポーキーズ」「ロッキー」「ランボー」「マッドマックス」「ゾンビ」「食人族」・・・。

当時の映画館は、2本立てが当たり前で指定席などもなく、入れ替えなしでの上映でした。人数の制限もないので、人気の作品では立ち見で観る人も多かったです。小学生の私は、席に座れない時にはよく階段になった通路に座って観てました。お菓子は売店のかりんとう、飲み物は映画館の販売機で売っている、ビンのファンタグレープ が定番でした。

また、席を確保するために2本立てのうち、本命でない映画のエンディング10分前に館内に入り、映画を見終わった人が席を立つと同時に、席を確保する荒技を使っていました。(先にエンディングを観てしまうので、本命の映画では使えません。)

それから入れ替えがないので、「スター・ウォーズ」(後のエピソード4・新たなる希望)を、朝一番の上映から夕方まで連続で3回観ました。ハリソン・フォード演じる”ハン・ソロ”が、ゴミを収容する部屋で、せまってくる壁にプレスされそうになるシーンを、1回目の上映と同じように、3回目もドキドキしながら観てました。

間違いなく私に大きな影響をあたえた、「浦添オリオン座」は、私にとっての、「ニュー・シネマ・パラダイス」です。

私は小学生のころ、ぜんぜん勉強をしない子供でした。宿題もたまにしかやらず、放課後に居残りで宿題をさせられたりもしました。

そんな勉強をしない子供でしたが、国語の授業で先生にあてられて、教科書を読まさせられる時など、けっこうスラスラと初見の教科書が読めました。大人になって気づいたのですが、よく映画の字幕を読んでいた影響もあったのではと思っています。(浦添オリオン座で上映する映画は、ほとんど洋画でした。)

「浦添オリオン座」は、残念ながら1990年に閉館しました。(建物は2023年現在も残っています。)チャーリー・シーン出演の映画「メジャーリーグ」が、私にとって「浦添オリオン座」で観る最後の映画になりました。観客は5人ほどでした。


80年代中ごろからの、レンタルビデオの人気で「映画館離れ」が進んだと聞いたことがあります。そのために地方の映画館の閉館が増えました。しかし、新たにショッピングモールなどに映画館の集合施設が出来ました。

しかも、IMAXやSRD、DTS等の映像・音響のすごい映画館や、”4DX”などの新たな映画館も登場して、うれしいですね。(4DXシアターで、4D映画「エスケープ・ルーム」を観ました。風が吹いたり、水がかかったりとアトラクションみたいで面白かったです。)

ここ数年は、子供の世話であまり映画館に行けてないですが、子供が大きくなる頃には仕事も定年になり、自由な時間も増えると思うので、なるべく多く映画館に足を運びたいです。

また、変にフォローするわけではないですが、レンタルビデオや動画配信サービスのおかげで、数多くの作品が観れるようになったのも、いいことだと思っています。(老後の楽しみが増えました。)


映画「ニュー・シネマ・パラダイス」は映画ファンにとって、永遠の名作だと思います。


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