人種差別とミシシッピーの歴史を知る2本の映画

人種差別を描いた映画を2本紹介します。

最初の1本は、

『ミシシッピー・バーニング』

出演 ジーン・ハックマン、ウィレム・デフォー
監督 アラン・パーカー
本編 128分  1989年公開(日本)

1964年にミシシッピー州・フィラデルフィアで実際におきた、3人の公民権運動家の殺害事件を元に描いた社会派映画。

あらすじ
1964年、ミシシッピー州の田舎町で、3人の公民権運動家(白人青年二人、黒人青年一人)が失踪する事件が発生する。それを受け、FBIから司法省出身の”ウォード”(ウィレム・デフォー)と、ミシシッピー生まれで元保安官のベテラン”アンダーソン”(ジーン・ハックマン)が派遣され捜査を始める。しかし、その町は保安官も町長も公然と人種差別を行い、白人至上主義団体”KKK”が横行する町だった。ほとんどの住民が敵になり、”KKK”や保安官の妨害を受けながら捜査を続ける二人。やがて活動家の遺体が発見され、容疑者を逮捕し裁判まで持ち込むが・・・。


私は、この映画を観て初めて、”KKK”(クー・クラックス・クラン)の存在を知り、アメリカの人種差別の根深さを知りました。”KKK”とは白人至上主義・北方人種至上主義団体で、その歴史は古く、南北戦争集結後の1865年に結成してから現代に至るまで活動を続けているそうです。映画の中で見る”KKK”は、あまりにも過激で、その白装束に白頭巾の姿を見ると、恐怖すらおぼえました。

映画なので大袈裟な演出になっている部分もあるそうですが、この作品は、アメリカの人種差別を知るうえでまちがいなく名作だと思います。


この映画は実話を元にしていますが、当事者から訴訟を起こされないように、土地名も人物名も架空の名前に変えられたフィクション映画にしたそうです。


次に紹介するのは

『ゴースト・オブ・ミシシッピー』

出演 アレック・ボールドウィン、ウーピー・ゴールドバーグ、ジェームズ・ウッズ
監督 ロブ・ライナー
本編 130分  1996年公開(日本) 
1963年に起きたメドガー・エヴァーズ射殺事件を描いた作品。

あらすじ
1963年、ミシシッピー州に住む公民権運動家”メドガー・エヴァーズ”が帰宅時に何者かに射殺される。その後、容疑者”バイロン・ディラ・ベックウィズ”が逮捕され証拠のライフルも発見されるが、2度の裁判でいずれも無罪になる。それから30年後、”メドガー・エヴァーズ”の妻、”マーリー・エヴァーズ”の依頼を受け、検事”ボビー・デローター”が3度目の裁判に挑む。


前半の1度目の裁判のシーンで、元ミシシッピー知事”ロス・バーネット”が法廷に現れ、容疑者”ベックウィズ”と硬い握手をするシーンがあります。それを傍聴席で見ていた一人の男が、「これでもアメリカの法廷か?」とつぶやき、そばにいるもう一人の男が「ここはアメリカじゃない、”ミシシッピー”だ」とつぶやきました。”ミシシッピーを”語る印象的なシーンです。

名優”ジェームズ・ウッズが憎たらしい犯人”ベックウィズ”を見事に演じています。


ブルーレイ・DVDはありませんが、amazonプライムビデオでレンタルで観ることができます。


2本の映画は、ともに”ミシシッピー”の土地柄の影響を強調しています。

私の母は今年で85歳になりますが、ツナ缶(シーチキン)のことを「トゥーナー」と言います。英語の「TUNA」からきているのですが、母は英語を話せません。私が小さい頃は、マヨネーズもケチャップも、外国産を使ってました。戦後、沖縄が米軍の統治下に置かれていたために、アメリカの影響が強かったからだと思います。

大なり小なり、人は環境の影響を受けるものですね。


2つの事件をくわしく知りたい方は、次のサイトをどうぞ。(公民権運動史跡めぐり)


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