『明和電機 ナンセンスマシーン展』と『ヨシタケシンスケ展かもしれない』を妻と3歳の娘の3人で観てきました。3歳の娘にはどちらの展覧会もまだ早いかなと思ったのですが、そんな心配はよそに娘はそれなりに楽しんでいる様子でした。もちろん妻と私も十分楽しめました。
2つの展覧会に共通していたのは、作品のジャンルが幅広く多作であったのと、メモや下書き、設計図の類が膨大なことでした。どちらの展覧会の作品も、生み出すまでの苦労と、作者の多才ぶりが伺える内容でした。
『明和電機 ナンセンスマシーン展』
開催日時:2024年 7/13~9/16
会場:沖縄県立博物館・美術館
明和電機さんのことは、テレビ番組「たけしの誰でもピカソ」に出演しているのを観て知りました。10年以上昔のことです。
地球の中心を正確に撃ち抜く「ニュートン銃」と、指パッチンで木魚を鳴らす楽器「パチモク」を紹介していました。
ライフルの先端にマジックハンドのようなアームを使いりんごを挟んでいて、引き金を引くと、そのアームが開いてりんごが落下する。落下したりんごが正確に地球の中心を撃つ。
3歳の娘は、作品がよく理解できないために、ただただ口を開けて黙って作品を観ているだけでしたが、「サバオ」の顔がいっぱい並んだ部屋に入ると、何故かテンションが上って喜んでいました。
13週目の胎児の顔をしたピストル型の腹話術人形。
会場内に、機械仕掛けのいろいろな楽器を展示している部屋がありました。
その部屋の中で電子楽器の「オタマトーン」を、実際に手に取って音を鳴らすことができました。娘も気に入った様子だったので、帰りにショップで「オタマトーン」を買って帰りました。
会場内で実際に手に取ったのは、スタンダードサイズ(高さ27cm) のオタマトーンで、 ショップでもそれを買おうとしたのですが、娘は高さ9.5cmの「オタマトーン メロディ」を強く欲しがったので、「オタマトーン メロディ」の方を買いました。
しかし家に帰ると、私の方が、スタンダードサイズの「オタマトーン」が無性に欲しくなったので、後日ネットでスタンダードサイズの「オタマトーン カラーズ」を購入しました。
先に書いたように明和電機さんのことは知っていましたが、作品の方は「ニュートン銃」と「パチモク」ぐらいしか知りませんでした。今回の展示会で初めて明和電機さんの多くの作品と、歴史的なことも知ることができたので、とても満足でした。
娘が大きくなった頃に、また展示会があれば、絶対にまた連れて行きたいと思っています。
『ヨシタケシンスケ展かもしれない』
開催日時:2024年 9/15~11/4
会場:浦添市美術館
イラストレーターで絵本作家のヨシタケシンスケさん初の大規模展覧会。不思議な魅力のキャラクターグッズや造形物が多数展示されています。
グッズを販売しているショップでは絵本はもちろん、思わずほっこりするTシャツやマグカップなど、多くのかわいらしいグッズを販売していて行列ができてました。
展覧会では展示物を観るだけでなく、的あてやジェスチャーゲームになった撮影スポットなど、小さな子どもでも十分楽しめる展覧会でした。
帰りにショップで、「りんごかもしれない」、「ころべばいいのに」の2冊の絵本と、キャラクターぬいぐるみ「アイツ」を買いました。
絵本は私が読みたくて購入しました。(3歳の娘はまだ字が読めません。)2冊とも面白く、もしかしたら大人の方が楽しめるのではないかと思える内容でした。
『りんごかもしれない』
著者:ヨシタケシンスケ
発行:2013年初版発行
発行所:ブロンズ新社
著者のオリジナル絵本デビュー作品。第6回MOE絵本屋さん大賞で第一位を獲得しています。
『ころべばいいのに』
著者:ヨシタケシンスケ
発行:2019年初版発行
発行所:ブロンズ新社
私の娘が気に入ったキャラクター「アイツ」が出てくる絵本です。
『アイツ』
絵本「ころべばいいのに」で登場する悪魔的キャラクター。
3歳の娘がショップに入るなり、一目散にこいつに向い、両手で抱きしめました。
そこに交渉の余地はありませんでした。
展示物の中でも壁一面に貼られたスケッチや原画は圧巻の一言でした。溢れ出るイメージといった感じでしょうか。ほっこりする中にも、プロの凄さを感じた展覧会でした。