私は20歳になるまで、あまり本を読まない人間でした。子供の頃に読書に目覚めていたらと思うと、ずいぶん損をした気分になり、その損を取り返そうと、たまに絵本や児童書を読むことがあります。
『てぶくろ』 ウクライナ民話
絵:エウゲーニー・M・ラチョフ
訳:うちだ りさこ
発行:1965年
出版社:福音館書店
16ページ
小学校低学年の時に、国語の授業時間に図書館で読書をすることがありました。何を読んだのかほとんど覚えていないのですが、何故か、ウクライナ民話の「てぶくろ」という絵本だけは記憶に残っています。数年前に本屋で見かけ、懐かしくなり思わず買ってしまいました。
その内容は、ある日、雪の降る森の中で、おじいさんが手袋を落としてしまいます。やがて、その温かい手袋へ次々と動物たちがやってきて住み着き始める、というような話です。
手袋の中でギュウギュウ詰めになっていく動物を見ると、とても暖かく感じられ、もしかしたら冬の寒い日に読んで印象に残ったのかと考えましたが、なぜこの絵本だけが記憶に残ったのか、本当の理由はわかりません。
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余談ですが、ロシアのウクライナ侵攻のニュースがきっかけで、この絵本がウクライナ民話だと気づきました。
私の娘は今年の4月で3歳になります。妻には、娘に本を買ってあげる体で、自分が読んでみたかった児童書などを集めてみようかと、たくらんでいます。