『情報の歴史21』監修:松岡正剛 構成:編集工学研究所、イシス編集学校
7000万年前から2020年までの期間の”世界”を表している、もの凄い年表です。見開き2ページを大きく5つ(”政治”、”経済”、”科学”、”社会”、”文化”)に分類し、幅広い分野を扱っています。
普通の年表では、ひとつの対象の時系列(~時代から~時代までの日本の歴史、など)を表していますが、「情報の歴史」では対象が世界で、しかも多分野にわたっているために、時系列(縦の流れ)だけでなく、世界の比較(横の比較)がわかりやすいです。
例えば、日清戦争が起きた1894年に、イギリスではSF作家のH・G・ウェルズが小説「タイムマシン」を発表しています。
私が生まれた1970年には、「ソニーがNY証券に日本初の株式上場」、「三島由紀夫、自決」、「米国のゼロックスがカラー複写機を発表」、「ジミ・ヘンドリックスがドラッグで急死」、「三宅一生、三宅デザイン事務所設立」、などがありました。
私は中学の頃、社会科の科目で一番好きなのは地理で、一番苦手は歴史でした。このような本が昔からあったら、きっと歴史も好きになっていたと思います。(大人になった今は歴史もかなり好きです。)
色々なことを知るだけでなく、何が知らないかもわかる、一生、楽しめる、おすすめの本です。
リンク
1990年発行の初版本は、数年前は2万円近い値段で売買されていました。