ダ・ヴィンチの童話


『レオナルド・ダ・ヴィンチの童話』

編纂:ブルーノ・ナルディーニ
 訳:西村暢夫
  :渡辺和雄
監修:裾分一弘

発行:2019年
発行所:小学館

本書は、詩人のブルーノ・ナルディーニが、レオナルド・ダ・ヴィンチの『手稿』から、73篇の童話を選び編纂したものです。500年も前に書かれた童話ですが、現代でも十分通じるものがあり、子供はもちろん大人にも響く内容の話です。


今年のゴールデンウィークに、妻と娘の家族3人で恩納村(沖縄)にある道の駅『おんなの駅(なかゆくい市場)』にドライブがてら行ってきました。市場で買い物など楽しんだあと、近くにある図書館「恩納村 文化情報センター」にも寄りました。(図書館には、ピースの又吉直樹さんのサインがありました。)

図書館で娘と面白そうな絵本はないかと探していると、童話集『レオナルド・ダ・ヴィンチの童話』を発見しました。ダ・ヴィンチは童話も書いていたのかと、意外に思いながら読んでみると、3歳になったばかりの娘には少し難しい内容でしたが面白い話が多く、全部読みたくなったので、後日ネットで購入しました。

童話は、「万能の天才」ダ・ヴィンチらしく、芸術家の創造的な部分と、科学者の合理的な部分が感じられる内容になっています。

人の欲や見栄、自然の大切さや、因果応報など、今の時代に書いたんじゃないかと思えるような童話が多く、正直おどろきました。


本書の中から童話を2つ紹介。(内容は省略しています)

『さらわれたヒワ』
ある日、巣から子どもをさらわれたヒワの母親は、人間に捕まり鳥かごの中に入れられた子どもたちを見つけます。すると母親は、毒の餌をかごの中の子どもたちに与え、殺してしまいました。そして母親は言いました。「自由を奪われるくらいなら、死んだほうがましです」

『ゾウ』
ゾウは利口な動物で、人間に追われて逃げ切れない時は、木に牙を打ちつけて折ってしまいます。人間が欲しいのは牙だということを知っているのです。


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