星を数える男

前回の記事の続きです。

プラネタリウムを初めて観たのは38才のころです。当時住んでいた滋賀県にある”デジタルスタードームほたる”で観ました。

琵琶湖マリオットホテル内にあるプラネタリウムで、”星兄”(ほしにい)による軽快な星座解説で爆笑のうずに巻き込まれながら楽しいひと時をすごしました。

星兄は現在、長野県阿智村を拠点に活躍しているそうです。(星兄をくわしく知りたい方は、こちら


これをきっかけに、プラネタリウムに興味をもちました。それからしばらくしてから本屋で「大人の科学マガジン 新型ピンホール式プラネタリウム」という付録つきの本をみつけました。

ギネスに認定されたプラネタリウム「MEGASTAR」を開発した、プラネタリウムクリエイターの大平貴之さんが監修ということで、迷わず買ってすぐにアパートへ戻り、制作にかかりました。

およそ1時間半後、出来上がったプラネタリウムを部屋の真ん中へ置き、部屋の電気を消して、いざスイッチON、「おおー」。思わず息をのむ美しさでした。すかさずプラネタリウムを持ってトイレへ行き、またまたスイッチON。「おおおー」天井や壁に映る数万個の星につつまれながら、幸せな夜をすごしました。

なんと、肉眼では見えない7頭星まで再現しているそうです。

それから10年後、前回の記事にあったように家庭用プラネタリウム「ホームスター」を購入することになります。(ホームスターも大平貴之さんの開発です。*セガとの共同開発。)

大平貴之さんは、1996年にソニーに就職するのですが、仕事がおわってから個人でプラネタリウム開発をしていたそうです。ソニーの上層部は大平さんのプラネタリウムを知って、ソニーでの事業化を検討したそうですが、会社の業績不振で断念したそうです。


天才的なプラネタリウムクリエイター 大平貴之


話は変わりますが、前回の記事でオリオン座の話を少ししましたが、そのオリオン座の左上の星ベテルギウスが寿命を終えて、すでに爆発して存在していないかもしれないという話があるそうです。

nsplashMarc Sendra Martorellが撮影した写真

ベテルギウスの地球からの距離は650光年もあるために、まだ光が届いているのではないか、とのことです。専門家の間でも、もう爆発したのかまだなのか、意見が分かれているそうですが、死期が近いのは間違いないそうです。


またまた話が変わりますが、吉田拓郎さんの歌に「流星」という曲があります。その2番の歌詞に、

”さりげない日々に、つまづいた僕は、星を数える男になったよ”

という歌詞があります。

わが娘には、日々につまづいて星を数えるように、なってほしくないですが、たまには夜空を見上げ、星座で季節を感じたり、のんびりした時間が持てるような、心に余裕のある人間になってくれたらと思います。

2才をすぎた娘は、最近は昼間でも空を見上げ「つき。つき。」と月が出ているのを教えてくれます。
少し、うれしいです。


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#星座 #大平貴之 #星兄 

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