年を取って、夜中にトイレに行きたくて目覚めることが増えました。俗に言う「夜間尿」というやつです。ひどい時は、夜中に2度3度と目を覚ますので、朝起きて疲れがとれていない事がよくあります。あらためて、睡眠の大切さを知る今日この頃です。
私が高校生だったバブル期の80年代後半、テレビのバラエティー番組などで、「忙しくて寝ていない」自慢をする業界人の話などをよく聞きました。しかし今では、アスリートや経営者などのビジネスマン、芸能人など、多くの著名人が「睡眠の時間や質」ということを口にするのをよく見かけます。
新めて「睡眠」について知りたくなり新書(kindle版)を2冊読みました。
『熟睡者』Kindle版
著者:クリスティアン ベネディクト
:ミンナ トゥーンベリエル
訳:鈴木ファストアーベント 理恵
発行:2023年
発行所:サンマーク出版
「熟睡者」は、最新の研究結果を踏まえた睡眠に関する多くのことを解説していて、睡眠によって得られる脳の素晴らしい効果、睡眠とがん、免疫、肥満、血糖値、腸内細菌との関係など、睡眠の重要さを再認識することができます。
睡眠がいかに大事かと解ったとして、ではどうしたら良質な睡眠を得られるのか?
工藤孝文、監修の『「熟睡できる人」の習慣、ぜんぶ集めました。』はタイトル通り、眠れる習慣をいっぱい集めた本でした。
『「熟睡できる人」の習慣、ぜんぶ集めました。』
監修:工藤孝文
編集:ホームライフ取材班
発行:2024年
発行所:青春出版社
本書では、多くの眠れる習慣が掲載されていて、なぜその習慣が効果があるのかを丁寧に解説しています。
例えば睡眠の大敵「夜間頻尿」について。対策として、「水分補給は、寝る一時間前まで」、「腹巻きをする」、「夕方、クッションに足を乗せて寝転がる」、「骨盤まわりの筋肉を鍛える」などをあげており、夕方、クッションに足を乗せて寝転がるのは、「ふくらはぎにたまっていた水分が血管に戻って早めに尿になり、深夜に余計な尿意を感じなくて済む。」ーp.13 と解説しています。
手軽に始められる習慣も多く、私自身も、掲載されていた「朝食に、豆乳とヨーグルトを食べる」や「夕食に青汁を飲む」を、現在実践しています。
2~30年前のビジネス書では、「短眠法」のような、いかに睡眠時間を削って作業時間を作るか、といった内容の本が結構ありました。しかし今では質の良い睡眠を十分にとって、いかに作業効率を上げるか、という考えに変わってきているようです。
確かに十分に睡眠時間をとって、作業効率を上げる方が、結果的に良い場合が多い気がします。しかも年をとると余計にそう思えてきます。