学校教育とエレメント探し

You Tubeで、英国ウォーリック大学の名誉教授、ケン・ロビンソンが出演している『TEDカンファレンス』の動画を観ました。

「学校教育は創造性を殺してしまっている」というタイトルのこの動画は、学校教育について語った動画で、TED史上最多の再生回数を記録しています。


私の娘は今年3歳になりました。そろそろ教育とかについても気になっていたので、いい機会だと思い、ケン・ロビンソンの本を読んでみました。

『CREATIVE SCHOOLS 創造性が育つ世界最先端の教育

著者:ケン・ロビンソン
   ルーアロニカ

 訳:岩木貴子

発行:2019年

発行者:株式会社 東洋館出版社

著者のケン・ロビンソンは本書の中で、学校教育の標準化を問題視しています。標準化は同じ製品を作る工業化の原理と一緒で、工業製品の製造には合っているが、人の教育に関しては多くの問題を引き起こすと説明しています。

子どもたちの学習に問題があるのは、子どもの能力よりも「どのように学ばされているか?」が問題で、子どもたち本人の自由を尊重し、一人ひとりに合わせた教育が必要だとしています。

また学校教育の標準化の中で、「芸術や体育」が、「言語や数学、科学」等よりも軽視されていることも問題だとしています。


『才能を磨く』

著者:ケン・ロビンソン
   ルーアロニカ

 訳:宮吉敦子

発行:2014年

発行書:大和書房

『本書の目的は、あなたの「エレメント」を見つける一助となることである。』ー本文 P13より

本書によるとエレメントとは「自分の才能と情熱が出会う場所」の事だそうです。

以前に書いた記事、「余命10年、僧侶の教え」の中で紹介した著書『モンク思考』の中でもエレメントと似た意味を持つ「ダルマ」という言葉を説明しています。

ちなみにダルマとは「情熱+専門的能力+有用性」の事を意味しています。

自分が得意で好きな事(エレメント)を見つけることは、「自分を知り、人生で何ができるか、何をするのかを理解する」のに、とても重要だとしています。

多くの人が(自分もそうですが)食うために働く(ライスワーク)を職業としていると思います。うまくエレメントを見つけて、それをライフワークに出来たら、きっと、楽しい人生を送れるだろうと想像しています。

昔と違って、転職も普通の事となった今では、若いうちはどんどんエレメント(ダルマ)探しをした方がいいんじゃないかと思えてきて、自分の子供にも、たとえ定職につくのが遅れても、自分が好きなように人生を送ってほしいと思いました。


エレメント探しに似た内容の本で、脳科学者の西剛志さんが書いた、「脳科学者が教えるやりたいことの見つけ方」ーPHP研究所、という本がありました。この中で著者の西剛志さんは、やりたことが見つからない理由の一つとして「既存の仕事から探す」という項目を挙げていました。

私はこの項目を読んだ時に、すぐに「ブレイクダンス」を思い浮かべました。ブレイクダンスが流行りだしたのは、私が中学生だった1980年前半の頃。

当時近所に、30代ぐらいのおばさんが経営していた花屋兼レンタルビデオ店があって、そのおばさんに、「ビート・ストリート」というタイトルのブレイクダンスの映画を勧められました。私と友人は、ブレイクダンスのバトルシーンが収められたそのビデオを、かなり興奮しながら何度も何度も観てました。

今では、「ブレイキン」としてオリンピック種目にもなったブレイクダンスですが、当時の私達にとっては、とても「職業」にはつながらず、ブレイクダンスを上手くなりたいとは思っても、ブレイクダンサーになりたいと思う者は誰もいませんでした。


『トニー・ブザン 頭がよくなる本』
(日本語第4版)

著者:トニー・ブザン

発行:2012年(日本語第4版)

発行書:東京図書株式会社

マインドマップの発案者、トニー・ブザンが速読術や記憶術、マインドマップを駆使して効果的に脳力を活用する方法を解説しています。

上記の『才能を磨く』の中で、エレメント探しにマインドマップを活用することが書かれていました。恥ずかしながら、マインドマップの事は全然知らなかったので詳しく知りたくて、本書を読んでみました。マインドマップの他に、速読術についてもためになる内容でした。

思考を整理するのにマインドマップを使ってみると結構よかったです。私は読書をして、本を読み終えると、後から内容を見返せるように、簡単な読書日記のようなものを書くのですが、今ではマインドマップで内容をまとめています。

マインドマップを使ったことがない人は、一度つかってみることをおすすめします。

マインドマップを知るのにおすすめのサイトはこちら 「マインドマップの学校」


#教育 #エレメント #マインドマップ #モンク思考

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