20年ほど昔、私が同僚のアパートへ遊びに行った時の事です。
部屋の本棚をながめていると、”超短眠・4時間睡眠法”みたいなタイトルの本を
見つけました。ちょっと気になったので、手にとって、パラパラめくってみると、
「昼間に眠くなった場合、どうするか?」という項目がありました。
その項目の回答のページを読むと、「とりあえずガマンする。」と書かれていました。
私はその一文を読んで、本を本棚に戻しました。
『YOUR TIME ユアタイム』
著者: 鈴木 祐
この本は、時間術について書かれた本です。
万人に効果がある時間術はないが、一部の人に効果があるのはなぜか?との疑問に、それは予期(未来を予測する)と想起(過去を分析する)に対する解釈の違いからくる。と答えています。
つまり私達は、未来をうまく予測できて過去を正しく評価できれば、時間をうまく使いこなせるようになるというわけです。
また予期・想起には個体差があり、その個体差にあった時間術の選び方を説明しています。
そして予期の精度を上げ、正しく想起を行えるようになるための、多くの実践的な技法を解説しています。
その一方で、時間 を〝 うまく 使い たい〟 気持ち が 時間 不足 を 起こすとも指摘し、「時間術のせいで時間をすり減らしてはいけない」とも説いています。
科学的根拠にもとづき時間術を考えた1冊です。
時間不足を感じている人、有意義な時間を増やしたい人等は、一読の価値あり。
リンク