遺書

『遺書 5人の若者が残した最期の言葉 制作:verb

この本は、いじめや鬱により自ら命を絶った若者5人の遺族への取材を綴った本です。実際の遺書も掲載されていて、いじめ被害者とその遺族の苦しみがとても伝わってきます。「オススメです」と言うのも憚(はばか)れるような重さの内容の本です。


この数年の間に同級生が二人亡くなりました。

一人は幼なじみのAで、中学の時は部活も一緒でした。もう一人は中学3年から遊びはじめ、 20代後半まで付き合いのあったMです。

中学2年生当時、私は同じ部活の友人、AとTの三人でよく遊んでいました。しかし中学2年も終わる頃、ちょっとしたいざこざから三人の関係は悪くなり、AとTは私を”無視”するようになりました。

どう考えても私に落ち度はないと思えたので、私はその”無視”に正直うんざりしていました。それからしばらくして、私は二人との付き合いをやめ、 その頃から遊び始めていたMと遊ぶようになりました

そのまま大人になってもMとは付き合いはあったのですが、Mは27歳の時に、当時付き合っていた彼女とうまくいかなくなり、別れたあと一人東京へ出てしまい、 荒れた生活をするようになりました。不摂生がたたり、体を悪くして45歳で沖縄に帰ってくるのですが、誰とも会おうとせず47歳でひっそりと人生を終えました。

Aのほうも病を抱え51歳で亡くなりました。葬儀の際はかなり大勢の参列者がいて、少し驚きました。(単純に人の多さに驚きました。)

Aの葬儀が終わり数日経ったころ、私はふと中学のころを思い出しました。

当時Aに無視された時に、Aとの付き合いをやめてMと遊ぶようになって、本当に良かったと 改めて思いました。

Aの”無視”が許せなかったとかMの方がAよりも人として優れていたというような事ではありません。 AとTの”無視”のために、自分が変な気遣いなどをして、おかしくならずにすんで良かったと思ったのです。(Mがいてくれたおかげだと思いました。)


「遺書」この本を読み終えて、真っ先に浮かんだのは自分の子供がいじめにあったらどうしたらいいか、ということでした。

まずは、いじめに気付かなくてはなりません。そのためにはこちらが気付くか、子供から相談してもらうかのどちらかしかないだろうと考え、相談してもらえるように普段から子供と信頼関係を築けるかが重要だと思いました。 それから、いじめに対して今のうちから何か伝えておくこと事はないかとしばらく考えました。

とりあえず思い浮かんだのは、
1,人生だめだと思ったら、逃げることも大事だ。
2,友達からいじめに遭った場合、関係を解消してもどうにかなる。友達はまた新しく作れる。

この2つのことを伝えようと考えました。


#いじめ #自殺 #遺書 #子育て

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