黒部の山賊 遠くから呼ぶ声

私は沖縄生まれの沖縄育ちです。沖縄は海はきれいですが、高い山がありません。私の住んでいる沖縄本島で一番高い山は「与那覇岳(よなはだけ)」で標高は503mです。

31歳(2001年)の時に三重県と滋賀県の県境にある御在所岳(標高1212m)にロープウェイで登りました。頂上から見下ろす景色は最高でこれまで見たいろいろな景色の中で一番よかったと思いました。これをきっかけに、他にもいろいろな山に行ってみたいと思いました。


2019年9月に立山・黒部アルペンルートへ行きました。

3泊4日のパックツアーでの旅行。パックツアーは初めてで、自分で自由にまわれないからどうだろう?と思っていてのですが、立山・黒部アルペンルートは乗り物の乗り換えが6つもあり、調べるだけでも大変だと思いパックツアーに決めました。

朝8時頃、始発駅の立山駅を出発し、終点の扇沢駅に着いたのは4時ごろでした。結構タイトななスケジュールでした。

当日はあいにくの曇り空でした。しかしその雲が雲海になって、それはそれで良かったです。

美女平から容堂へ向かう途中、バスの車内からの風景
雲海の様子
みくりが池周辺の風景
みくりが池

黒部ダムは大きさもさることながら、よくもこんな山奥に作ったものだと感心しました。

黒部ダム 放水の様子

旅行を終えてみて、パックツアーにしたのは本当に良かったと思いました。旅も大満足です。(次は長野県あたりに星がきれいに見える高原ホテルとかに行きたいと思っています。)


旅行から帰ってきて、黒部に関する本はないかと調べて見つけた本です。

『黒部の山賊』
 著者:伊藤正一

本物の山賊の話ではなく、黒部の山で熊狩りなどをしていた、山賊のような人たちの話です。他にも山にまつわる色々な話が載っています。

ある大学生が一人、山小屋のすぐ近くで遭難する。彼は四日後に戻ってくるが、話を聞くと遭難した途中でキャンプしている人たちに会いそこで過ごしたと言う。しかし実際にキャンプをしていた人はなく、その近辺から”白骨”が見つかっていたという。

また別の話で、ある日、山荘に二人の男がいた。すると遅くにガヤガヤと人が近づいてくる音が聞こえる。やがて山荘の戸をあけ「こんばんは、こんばんは」と大きな声がする。山荘にいた人が玄関を見ると誰もいない。山荘にいた二人は、ちょうど昨年のその日に登山客がひとり山荘で亡くなってたのを思い出した。

翌朝、「ありがとうございました」と大きな声がし玄関の開く音がしたという。しかもその後、四年間もその”来客”は続いたという。

山ではたまに「オーイ、オーイ」と呼ぶ声が聞こえるそうです。しかしその声に反応して捜しに行ったりすると行方不明になる”神隠し”のような話があるそうです。


黒部に関する本をもう一冊紹介します。

『高熱隧道』
 著者:吉村昭

黒部ダムは、黒部川第四発電所の施設です。殉職者171人を出す難工事でした。本書は、その黒部川第四発電所ができる前の黒部川第三発電所工事にともなうトンネル工事の模様をえがいています。岩盤最高温度165度という過酷な環境での工事でした。300余名もの犠牲者をだしています。

小説ではありますが、著者の吉村昭さんは、徹底した取材で有名な方です。(ノンフィクションとして十分に読めます。)


黒部川の下流、宇奈月温泉から黒部川沿いを走る”黒部峡谷鉄道トロッコ電車”がでています。黒部川第三発電所の建設に使われた鉄道です。(外からですが、「高熱隧道」の舞台となった”トンネル”も見れます。)

黒部峡谷鉄道トロッコ電車

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