1988年のカンセコ

大リーグ”ロサンゼルス・エンゼルス”の大谷翔平選手の活躍が凄いですね。将来、野球殿堂入りも間違いないと思います。


『挑戦する 624人の大リーガー』
 著者:ピート・ローズ 監修・訳:伊東一雄 

私が大リーグに興味を持ち始めたのは1987年頃、当時人気のあった”ホセ・カンセコ”選手のファンになってからです。

”ホセ・カンセコ”はキューバ出身で、1985年にメジャーデビュー。翌年の86年に新人王獲得。88年にはホームラン王(42本)・打点王(124打点)の、2つのタイトルを獲得しその年のMVPにも選ばれました。さらにこの年に、史上初の”40ー40”(HR40本、40盗塁)を達成。強肩でもあり、”打って・投げて・走って”の大活躍でMLBを代表するスタープレーヤーでした。所属するオークランド・アスレチックスの人気もあがり、その頃は街では「A’s」のロゴの入った緑色のスタジャンをよく見かけました。

それからもう一つ、大リーグに興味を持つのに大きく影響したのがFEN放送です。FEN放送とは、在日米軍向けに放送されていた(Far・East・Network)のことで、沖縄では登録チャンネルが6であったため、よく(ロクチャンネル)と呼ばれてました。

そのFEN放送では毎週土曜日深夜1時から大リーグ中継がありました。2試合続けて朝の5時まで放送していて、私はその大リーグ中継で初めて、160kmの剛速球を投げる三振王、”ノーラン・ライアン”や、守備だけで億を稼ぐ男、”オジー・スミス”の映像を見ました。(ちなみに私は英語がわからないので、解説は全然わかりません。)

1988年ワールドシリーズ、”カーク・ギブソン”の伝説のホームランもFEN放送の中継で見ました。

1988年ワールドシリーズ、オークランド・アスレチックス対ロサンゼルス・ドジャースの第1戦、2回表にカンセコの満塁ホームランでアスレチックスがリードし、試合は9回まで進みます。1点を追うドジャースは9回裏ツーアウト、ランナー1塁で投手アレハンドロ・ペーニャに変わり、代打”カーク・ギブソン”を送ります。

ギブソンはドジャースの主砲でシーズン中は、4番を打つほどの選手。しかしシーズン終盤に足の故障でまともに走れなくなり、ワールドシリーズではスターティングメンバーから外されていました。

その”ギブソン”が3ボール、2ストライクのフルカウントから、代打逆転サヨナラ2ランホームランでゲームに勝利。(ギブソンはホームランを打ったあと、足を少し気にしながらダイヤモンドを周りました。)

ドジャースはそのまま勢いにのって”アスレチックス有利”の下馬評をくつがえし、4勝1敗でワールドシリーズを制覇しました。


そんな大リーグにハマっていた当時、私にとって1冊の”バイブル”がありました。それが、冒頭にあげた『挑戦する624人の大リーガー』です。

著者は当時シンシナティ・レッズの監督をしていたピート・ローズ。(通算安打4256本のメジャー歴代最高の記録を持っています。)監修と訳は当時日本プロ野球パ・リーグ広報部長で1991年までドラフト会議の司会を努めていた「パンチョ伊東」こと、伊東一雄さん。

私はこの本でいろいろな選手を知り、大リーグの魅力をさらに深めました。(この本を友人に貸したところ、1週間後に、「もう3度読み返した。」と言っていました。)

・59イニング連続無失点の投手、オーレル・ハーシュハイザー。

・1987年、史上初の地区最下位のチームから年間MVPを受賞した、アンドレ・ドーソン。(通算438本塁打、314盗塁の”300-300”の記録を持つ。)

・3年連続100盗塁をマークした、ビンス・コールマン。(塁に出ると、ほとんどが次のバッターの初球に盗塁していました。)

・そのコールマンを座ったままの2塁送球で何度もさした強肩捕手、ベニート・サンチアゴ。
動画:ベニートサンチアゴの送球

・40歳でシーズン21勝をあげ、通算318勝を記録した「ナックルボーラー」、フィル・ニークロ。(ナックルボールはボールがどう変化するのか、わからないため、時にはキャッチャーも捕れません。)
動画:フィル・ニークロのナックルボール

・元祖”二刀流”のボー・ジャクソン。「MLB(ベースボール)と、NFL(フットボール)の二刀流。」夏は野球で、冬はフットボール。(MLB・NFL、両方のオールスターゲームに出場した唯一の選手。)

他にもすごい選手が大勢いました。

そんなメジャーリーグで日本人が活躍するのは、素直にうれしいですね。


私は1990年から95年まで福岡に住んでいました。92年に日米野球で大リーガーが来日し、福岡の平和台球場(当時の福岡ダイエーホークスの本拠地)で試合がありました。ちょうどそのころに、よく遊んでいた友人の”山田君”と”吉居君”が平和台球場でアルバイトをしていたので、二人に大リーガーのサインを頼んでみると、見事”ウエィド・ボックス”選手のサインをゲットできました。(首位打者5回、シーズン200安打7回の巧打者)

しかし何回か引っ越しを重ねるうちに、どこかへ紛失してしまいました。 残念。



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#メジャーリーグ #ホセカンセコ #ワールドシリーズ #スポーツ

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