USJ・和歌山、旅日記。(その3)
和歌山・南紀めぐり
旅行3日目は、白浜から熊野古道中辺路に沿って走る国道311号線を通って熊野三山のひとつ熊野速玉大社へ、そこから那智勝浦、ずうっと海岸線を通り太地町、串本町、すさみ町と周ってゴールの白浜までの200km近い行程です。
まずは、白浜町から熊野速玉大社を目指します。道のりの途中で「福定の大銀杏」を発見。車で近くまで行けるので、寄ってみました。結構な太さの幹で、まだ葉に色味はついてません。紅葉の時期にみたらきっと綺麗だろうと想像しました。
比較的、車の少ない国道を通って無事、熊野速玉大社に到着。熊野本宮大社にも行きたかったのですが、今回は見送りました。
熊野速玉大社の次は、那智の滝がある飛瀧神社へ。那智の滝へ行くには、結構階段が多いです。旅行メンバーのひとりは、足が不自由なので入口付近で待ってもらい滝近くまで行きました。
入口付近の駐車場に駐車した際に、駐車場のおばちゃんが「今は雨があまり降ってなくて、水の量が少ないよ。」と言っていたのですが、確かに滝壺付近の削られた岩のあとよりもだいぶ細い滝でした。それでも落差日本一の滝は、それなりに迫力はありました。
身近で見る滝もいいですが、遠く道中の車から見る滝もよかったです。
続いて、勝浦漁港に行きました。。漁港のフードコートでマグロ定食を食べる予定でしたが、人の多さに予定をとりやめ、漁港を一通り散策したあと次なる目的地のクジラのまち太地町へ。
太地町は古くから捕鯨が行われた地域で、「捕鯨の祖」と言われる”和田忠兵衛頼元(よりもと)”のお墓もあります。なんと1606年から組織的な古式捕鯨(網でクジラの動きを止め、銛で仕留める)が始められていたそうです。
梶取崎(かんとりざき)という岬があり、そこに古式捕鯨狼煙場跡(こしきほげいのろしばあと)があります。くじらを発見した時や捕鯨のさいに、ここで狼煙(のろし)を上げ合図を送っていたそうです。狼煙場跡は断崖絶壁にあり、その場に立つと目の前には熊野灘の美しい海が広がっていましたす。しばらくそこに立って、何隻もの小さな船が大きなクジラに向かって行く様子を想像しました。網と銛でクジラを仕留めるなんて、あらためて人の凄さを感じました。近くには「くじら供養碑」も建てられてました。
説明するのが難しいのですが、太地町の海は独特な雰囲気がありました。見慣れないリアス式海岸のためか、「捕鯨の町」だからなのか、いつも見る沖縄の海とはちょっと違う異質さを感じました。あくまで個人的な意見で、異質と言ってもネガティブな感じではありません。
太地町と捕鯨についてくわしく知りたい方は、太地町観光協会のホームページをどうぞ。
また、道の駅たいじでも太地町をくわしく紹介しています。
太地町の次は串本町へ向かいました。海岸沿いの国道42号線を30分ほど走ると、海に立ついくつもの岩が見えてきました。串本町にある奇岩群、橋杭岩です。
観光バスも駐車できる駐車場があり、多くの観光客でごった返していました。たまたま干潮だったこともあり、海に降りて近くで眺めている人もいました。
橋杭岩を出て、再び海岸沿いを走って行くと、すさみ八景で知られるすさみ町に着きます。すさみ八景のひとつ恋人岬では、島の両側から波がぶつかる「婦夫波」(別名・合掌波)を見ることができます。
朝の8時に白浜町を出発して、熊野速玉大社を周り、すさみ町から再び白浜町に着いたのは、夕方4時半ごとでした。200km近い長い道のりでしたが、海岸沿いの国道42号線は比較的信号も少なく、また、南紀地方は無料の高速道路が多く、すんなりと南紀巡りができました。また機会があれば、次は和歌山市内や高野山など、北部地方も周ってみたいです。
いつもは女房と旅行に行き、写真は女房が撮ります。今回は野郎3人旅で女房が一緒ではなかったので、ついつい写真を取り忘れました。残念。