20代のころ、よくアルゼンチンタンゴやフラメンコギターを聴いていました。アル・パチーノ主演の映画「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」を観たことがきっかけです。
映画の中でアル・パチーノ演じる、元軍人で盲目の主人公が、レストランで隣の席の女性とタンゴを踊るシーンがあるのですが、それがものすごくカッコいい。盲目のために踊りが少しぎこちない部分もあるのですが、その踊りがまたいい味をだしています。女性はすごく美人でその女性の連れは、いかにもつまらない男。まさに映画のような設定ですが、この踊りのシーンを観てタンゴに興味を持つようになりました。
映画『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』
主演:アル・パチーノ
この記事では私が持っているタンゴやフラメンコ・ギターのアルバムをいくつか紹介したいです。
まずはアルゼンチンタンゴといえば、やっぱりアストル・ピアソラです。
ピアソラはモダン・タンゴの作曲家でバンドネオン奏者、また自身の楽団のリーダーで劇場などでのライブの際は音楽監督もつとめます。楽曲はもちろん、バンドネオンの音色がいいです。
『THE SOUL OF TANGO GREATEST HITS』 ASTOR PIAZZOLLA
次に世界的チェリストのヨーヨー・マがピアソラをカバーしたアルバム。
『ヨーヨー・マ プレイズ・ピアソラ』 ヨーヨー・マ
1曲目のピアソラの代表曲でもある「リベラタンゴ」はよくラジオのウィスキーのCMで流れていました。大人って感じの雰囲気です。
私はこのアルバムをきっかけにヨーヨーマのクラシックのアルバムも聴くようになりました。
3枚目は、バイオリニスト”ギドン・クレーメル”と、室内アンサンブル、”クレメラータ・バルティカ”による、ピアソラのカバーアルバムです。
『ピアソラ 天使のミロンガ』 ギドン・クレーメル、クレメラータ・バルティカ
このアルバムはCDショップで何かおもしろそうなタンゴのアルバムはないかと探していて、ジャケットのカッコ良さで思わず買ってしまいました。いわゆる”ジャケ買い”のアルバム。ヨーヨーマのアルバムより、少しクラシック色が強いアルバムです。
最後はフラメンコ・ギター色が強いアルバム。私が好きなジャズギタリストのジョン・マクラフリン、同じくジャズギタリストのアル・ディメオラ、そしてフラメンコギターの神様、パコ・デ・ルシア。この3人が組んだ”スーパーギタートリオ”のアルバムです。
『ライブ』 スーパー・ギター・トリオ
まさに超絶技巧といえるギターテクニック満載のライブアルバム。ギターの速弾きの凄さがわかる1枚です。一曲目「地中海の舞踏/広い河』の曲中に、速弾きの凄さに興奮した、観客の叫ぶ声が入っています
私は、まったくギターが弾けません。もし人生をやり直せるなら、ギターかピアノでも弾けるようになりたいです。