金言・格言 2024

今年読んだ本やブログで紹介した本の中から 、改めて知らされた事や、心に響いた言葉を集めました。


『自殺』 末井 昭

自殺を語るには資格が要る。(・・・)有資格者でなければ据えることことのできない視点がそこここに見える ー東海林さだおさんが、本書の帯に寄せた言葉。


『自殺直前日記』 山田 花子

一度も話かけてもないのに諦めちゃった・・・こんな恋もある。
まだ何もしていないのに諦めちゃった・・・こんな人生もある。   


『山崎元の最終講義 予想と希望を分割せよ』 山崎 元

「やりたいことなど特にない。安定してくらせるなら、それでいい」と自分に言い聞かせて、成り行きに任せようとすると、人生の条件が不利な方に働く「経済的重力」が働きます。


『相性』 三浦 友和

自分のダメな部分がわかっているから、相手の欠点も理解することができる。相手を思いやることができる。それが「やさしさ」だと思うんです。


『発達障害と言いたがる人たち』 香山 リカ

「発達障害」と「発達障害ではない人」との線引きがとても難しい、つまりどちらなのかわからないグレーゾーンがとても広いということだ。


『世界の陰謀論を読み解く』 辻隆 太朗

陰謀論の主張自体は無価値である。しかし、そのような主張が存在するという事実、受け入れられているという事実を知ること、それに対して「なぜ」を問うことには価値がある。

インターネットでの情報収集は、自分にとって都合のよい情報だけを選り好みして摂取することになりがちだ。


『みなさんのおかげです』 木梨 憲武

失敗と思わなければ人生に失敗なんてない!


『デジタル空間とどう向き合うか 情報的健康の実現をめざして』
鳥海 不二夫、山本 龍彦

IT技術者はあまりネットの広告をクリックしないという説があります。仕組みを知っていると、クリックしたくなくなるからだそうです。


『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』 坂本 龍一

こだわりを持つこと自体が、自分の可能性を狭めてしまってもいるのではないかと痛感した。


『 訂正する力』 東 浩紀

なにかを維持するとは、古くなっていくものを肯定的に語ることにほかなりません。

多様性の肯定は 軋轢 の肯定でもあります。

人間は弱い生き物です。感情で動かされ、判断をまちがう。エビデンスを積み上げ、理性的に議論すれば「正しい」結論に到達できるというのは幻想にすぎません。

ひとは老います。人生は交換できません。それゆえ、ある時点からは訂正する力をうまく使わないと生きることがたいへん不自由になります。


『アップルを創った怪物』 スティーブ・ウォズニアック、井口 耕二

みんながそんなもんだと思っている人工的な限界の外側で考えなきゃいけない。白黒じゃなくてグレースケールで世界を見なきゃいけない。誰も考えつかなかったものを作りたいなら、そうする必要があるんだ。


『全思考』 北野 武

「お前が困ったら、俺はいつでも助ける。だけど、俺が困ったときは、俺は絶対にお前の前には現れない」これが正しい。お互いにそう思っているところに、初めて友情は成立する。

金で買えないものはないという人間に、それは間違いだと言っても始まらない。俺としては、こいつは頭悪いんだなあと、思うしかない。

メール が世の中に広まってから、 若者の思考回路も、 メールのレベルに引きずり降ろされてしまった。 今の若い連中は、 考えてメールを書くんじゃなくて、メールで書けるくらいのことしか考えなく なってしまっているんじゃないか。


『超思考』 北野 武

当時は裏番組にドリフターズの「8時だョ!全員集合」というオバケ番組があって、それに勝ったとか言って喜んでいたが、今になって「ひょうきん族」を見ても面白くも何ともない。古臭くて笑えたもんじゃない。ところが「8時だョ!全員集合」は今見ても面白い。それは完璧に計算して稽古して作り上げたものだからだ。

ニートだの引き籠もりだの、仕事をしない、税金はもちろん払わないというような奴だって、ネットや携帯電話の費用はなんとか工面する。これほど効率的に金を集めるシステムはない。水は高いところから低いところへ流れるけれど、金は低い場所から高い場所へ吸い上げられるというわけだ。


『検証 東日本大震災の流言・デマ』  荻上 チキ

一般に、震災と犯罪の関係について、二つの神話があります。一つは「日本人は冷静なので、こうしたときにも犯罪は発生しない」というもの。もう一つが「地震によって治安が一挙に悪化し、凶悪犯罪も激増する」というものです。犯罪統計などを見る限り、いずれも誤りです。実際は「災害便乗犯などは発生するが、凶悪犯罪が急増するわけではない」です。


『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』 中野 信子

人間は無意識に「誰かが何かを言ったとしても、自分自身が持っている『自己イメージ』に合致することにしか同意しない」という性質を持ってもいます。


『お金のむこうに人がいる―元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門』 田内 学

年金問題を話すときには、「1人の高齢者を●人の現役世代で支えている」という話をよく聞くのに、「1人の子どもを●人の現役世代で支えている」という数字を目にすることがほとんどない。1人の女性が産む子どもの人数しか気にしない。


『LIMITLESS 超加速学習―人生を変える「学び方」の授業』
ジム・クウィック、三輪 美矢子

「自分には20年の経験がある」と主張する人々の中には、1年ぶんの経験を20回繰り返しているだけの人もいる。

間違えたことがない者は、挑戦したことがない者だ。

はじめは人が習慣を作り、それから習慣が人を作る。


『モンク思考―自分に集中する技術』 ジェイ・シェティ、浦谷 計子

セレブのゴシップ、成功者の物語、暴力的なビデオゲーム、ネガティブなニュースを吸収すればするほど、僕らの価値観は、妬み、決めつけ、競争心、不満に汚されていく。

ダライ・ラマ 14 世が言うように、「相手を助けられるときは助ける。助けられないときは、少なくとも、傷つけないようにする」のが得策だ。

きみがエゴを壊さずにいれば、いずれはエゴが、きみの代わりに人生を壊すだろう。

塩はつねにそこにある。小さな茶碗に入れれば、しょっぱくなるが、湖に入れれば、何の味もしない。おまえが感覚を広げ、世界を広げれば、苦しみは小さくなる。茶碗にならず、湖になりなさい。

ヘレン・ケラーの言葉を思い出す。「靴のない自分を嘆いていたのは、足のない人に出会うまでだった」。


『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』
ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ

明晰な思考のできる人は珍しいし、勇気のある人は天才よりもさらに珍しい。


『熟睡者』 クリスティアン ベネディクト、ミンナ トゥーンベリエル、
鈴木ファストアーベント 理恵

朝は皇帝のように、昼は王子のように、夜は貧者のように食べよう。消化器系は夜の間、休息を必要としている。


『知ってるつもり 無知の科学』 スティーブン スローマン、
フィリップ ファーンバック

ここで言いたいのは、人間は無知である、ということではない。人間は自分が思っているより無知である、ということだ

人間は連想的思考のみに頼るわけではなく、また論理的推論だけに頼るわけでもない。私たちは因果分析に基づいて推論するのだ。

感情的反応は思考に影響を与えるだけでなく、思考に置き換わることもある。

本物の教育には、自分には知らないことが(たくさん)あると知ることも含まれている。


『がんになってわかったお金と人生の本質』 山崎 元

「怒り」は伝わりやすいので、怒りで革命をすることはできる。しかし、「怒り」だけで、革命後の国を治めることはできないのです。

何れの情報も、「判断できる自分の能力と時間」がない場合は、情報収集自体に意味がないことを知って欲しい。


『お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ50の法則』 有吉 弘行

詐欺師とかは、すごく立派な格好して人騙すじゃないですか。立派な格好に騙されて金取られちゃうみたいな。 人間、中身で判断なんかしてないですもん。中身で判断できるくらいなら騙されたりしないんで。

金残して死んじゃった老人の話とか聞くと、「そんなに金貯めたまま死んじゃって。この人、死ぬ前にもっと遣っておけばいいのに!」と思いますよね。でも絶対本人はそうじゃないんですよ。心安らかに死んでるんです。 死ぬ間際に、預金通帳の残高見てホッとして死んでいく みたいな、心穏やかに幸せな気分で死んでます。


『嫌われない毒舌のすすめ』 有吉 弘行

「本当の自分」とは、要するに、人から見られた自分なんですよね。

ストレスって、「本当の自分」と違うことをやらなきゃいけないときに溜まるから、もともと、「本当の自分」がなければストレスも溜まらないんです。


『Numbers Don’t Lie 世界のリアルは「数字」でつかめ!』バーツラフ・シュミル

出生率が人口置換水準まで下がった国のなかで、さらなる下落を食いとめて人口を一定水準まで押しもどした国はこれまでに1つもない。

たしかに、数字はウソをつかないだろう。でも、その数字をどう受けとめるかは、人それぞれというわけだ。

幸福度の高さと自殺率の低さに相関関係は見られない。


『ボブ・ディラン自伝』 ボブ・ディラン

人間についての特集記事には、成功を望むなら、人は強固な個人主義者にならなくてはならないが、成功のあとは多少の調整をするべきだとあった。そのあとは、妥協をする必要があるというのだ。人間とは、まばたきをするあいだに強情な個人主義者から体制順応者に変われるものらしい。


『「世界の終わり」の地政学 野蛮化する経済の悲劇を読む 上』
 ピーター・ゼイハン

情報を一つ。トランプ政権は国境の壁の建設を進めていたが、そのためにまずは、壁の建設・維持に必要な道路網を構築しなければならなかった。この新たなインフラにより、ドラッグの密輸や不法入国は難しくなるどころか、かえって容易になった。


#金言 #格言

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