UnsplashのKarsten Winegeartが撮影した写真
先日、会社の同僚から「子供はもう大きいですか?」とたずねられました。
何の話かと聞いてみると、同僚には小学5年生の子供がいるのですが、その子に「サンタクロースはいるの?」と聞かれ、何と答えていいか困っているとのことでした。
なんでも毎年12月の時期になると小学生の間では「サンタはいる、いない」論争が起こっているそうです。そしてその度に質問を受け、夢をこわさないようにどうにかごまかしながら、説明しているそうです。
この話を聞いて、気の利いた答えはないものかとあれこれ考えたのですが、そういったものはさっぱり浮かばず、その代わりに自分の子供の頃を思い出しました。
私は子供の頃に一度だけクリスマスプレゼントをもらった記憶があります。小学1年のころ、クリスマスの日に母親にプレゼントが欲しいとねだりました。その時すでに、サンタはいないと認識していて母親にねだったのか、サンタに伝える術がなくて母親に言ったのか覚えていません。
母親は自営業で小さな商店(雑貨屋)をやっていたので、年末の時期はいつも忙しくしていて、クリスマスの日も客の対応に追われていました。「今、客がいるから待って」と待たされたあと、夜の八時半になってから「さあ、行くよ」と近所のおもちゃ屋へ連れていってくれました。そしておもちゃ屋で「好きなの選んで」と言われて、ロボットアニメ「超電磁ロボ コンバトラーV」のロボット基地を選んで買った記憶があります。
直接おもちゃ屋へ行ってプレゼントを買ったので現実を知って冷めたのか、あるいは年末の忙しい中、母親を連れ回して悪いと思ったのか、これ以降クリスマスにプレゼントをねだった覚えはありません。しかしこのことが悪い思い出になったとか、クリスマスを冷めた目で見るようになったとかではありません。
私の中で12月25日といえば、クリスマスというよりチャップリンです。チャップリンは1977年12月25日に亡くなりました。ちょうど私が小学1年生の時です。
UnsplashのEdo Nugrohoが撮影した写真
私が子どもの頃は、年末になると民放のテレビではスティーブ・マックイーンの映画「大脱走」が、NHKではチャップリンの短編映画をよく放送していました。またその頃「どうして~クリスマスの朝~♪消えてしまったの~♪」という歌詞のチャップリンをうたった歌がよく流れていました。(調べてみたら「どして!チャップリン」という曲だとわかりました)くわしくは、こちらをどうぞ。
こういった影響もあってか、私にとって12月25日といえば、サンタでもプレゼントでもケーキでもなく、チャップリンです。ちなみにチャップリンの映画で一番好きな作品は「キッド」です。
ネットではサンタクロースが今どこにいるのかわかるサイトがあるそうです。
会社の同僚はそのサイトを利用して、子どもにサンタがいることを説明しているそうです。