ヨーヨーマ バッハプロジェクト

2021年11月3日に世界的チェリストのヨーヨー・マが「ヨーヨー・マ バッハプロジェクト」の公演を沖縄で行いました。公演では、バッハの「無伴奏チェロ組曲」全曲を2時間以上(休憩を挟む)かけて演奏しました。

ヨーヨー・マは、1955年フランス出身の中国系アメリカ人で世界的チェリスト。ウィキペディアによると、4歳でチェロを始め、5歳にして観衆を前に演奏したとあります。また7歳の時にジョン・F・ケネディの前で演奏したこともあるそうです。1976年にハーバード大学を卒業し、1991年に同大学から名誉博士号を授与されています。

今回の公演で演奏されたバッハの「無伴奏チェロ組曲」はヨーヨー・マのライフワークとも言えます。

当初は2020年3月の公演予定であったのですが、コロナ禍の影響で2度延期になりました。予定していた会場も「沖縄コンベンションセンター」から延期の間に完成した「沖縄アリーナ」(バスケットボール・ワールドカップで使用)に変わりました。

「バッハプロジェクト」の公演を知った私は、「残りの人生で、ヨーヨー・マの生の演奏が聞けるのはこれが最後かもしれない」と思い、チケットを即購入。延期の際に払い戻しも行われていたのですが、中止になるまではと持ち続けました。そして公演は、無事開催されました。

ジャズについて語った言葉で「ジャズは目でも楽しめ」という格言を聞いたことがあります。実際に演奏している姿を見ないと演奏の凄さがわからない、という事だそうです。

今回の公演で実際にヨーヨー・マの演奏を見て素人目にも演奏の凄さを感じました。時に重厚に、時には繊細に、何気ないフレーズでも演奏の姿から難易度の高さが十分伝わりました。


普段クラシックを聴かない私がヨーヨー・マを聴くようになったのは、1992年から2013年まで、TOKYO FMで放送されていたラジオ番組、「サントリー・サタデー・ウェイティングバー」を聴くようになってからです。毎回テーマにちなんだゲストを迎え、専門的な話や裏話などを語るトーク番組です。

その番組のスポンサー、サントリーのCMに、ヨーヨー・マがよく起用されていて、ヨーヨー・マの楽曲に乗せて紹介されるウィスキーがすごくカッコよく思えました。

ヨーヨー・マはクラシック音楽から映画音楽、現代音楽など幅広いジャンルのレパートリーがあるので、長年聴いていても飽きません。作品をいくつか紹介。


『バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)』
2枚組 全6曲 時間:2時間23分

今回の公演で演奏された「バッハ:無伴奏チェロ組曲」。ヨーヨー・マはこれまでに「無伴奏チェロ組曲」3回録音しています。本作は1994~1997に録音された2回目の録音盤。


『コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ作品8』
全16曲 時間:1時間4分 

「コダーイ:無伴奏チェロソナタ」はメロディーラインの前に入る伴奏的な一瞬の重低音が、カッコいいです。


『ヨーヨー・マ プレイズ ・モリコーネ』
全21曲 時間:1時間2分

「海の上のピアニスト」「ニュー・シネマ・パラダイス」など、エンニオ・モリコーネの映画音楽の数々を演奏。エンニオ・モリコーネ自身がプロデュース・オーケストラ指揮をしています。


『ヨーヨー・マ プレイズ ・ピアソラ』
全11曲 時間:1時間3分

アルゼンチンタンゴの巨匠、アストル・ピアソラの作品をカバーしたアルバム。クラシックが苦手な方も聴きやすいかも。



#ヨーヨーマ #バッハプロジェクト #ヨーヨーマ沖縄

タイトルとURLをコピーしました